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2‐4.研修医ってわるくないかも [留学]

2‐4.研修医ってわるくないかも


研修医なら誰でも経験することなのだと思うが、指導医や同僚たち以外で若い医師が直接接触する人たちといえばやはり看護婦さんたちであり、彼らと仲良くなることができるかどうかで仕事のしやすさが格段と違う。このことはおそらく、現在でも変わらないだろう。医学は実学なので、医療の現場を経験している、ということは大きな意味のあることなのだ。だから本来あまり有能ではない医師であっても、長期間臨床に従事していれば、かなりの臨床能力を持った医師に成長することが可能となる。すべての医師がそうなる、というわけではないが。話を戻す。私は研修医になった時点でけっこうな年だったのだが、それまでに紆余曲折を経ており、自分としては謙虚な態度で研修に望んでいたため(異議を唱える当時の上級医の先生方も多数いるかもしれないが)、自分より物を知っていて、経験がある人は誰でも自分の先生だ、と考え、なんでも素直に教えてもらった。少なくともそうしようと努めていた。心理士、技師、ソーシャルワーカー、医療事務の人たち。しかし何といっても指導医以外で一番の先生は、やはり看護師さんたちだった。毎日緊張して冷や汗をかいたり涙ぐんだりしていた私に声をかけ、励まし、時には宴会に誘ってカツを入れてくれた。“疑問をそのままにしておくのはよくない”などと指導してもらったこともあり、それらの無数の教えの中には、今でも日常的に意識せずに使っているものもある。ありがたいことだった。そんな形で私の精神科研修は始まったのだった。

このブログは書きたくて書いているのですが、目的がないわけではありません。後進のお役に立ちたいということです。もし、こんな話を読んでみたい、ということがあれば、コメント欄にリクエストしていただければお応えしようと考えています。気軽にコメントしていただけると嬉しいです。

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