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4-2. 精神科の臨床留学って本当に実現可能なのだろうか? [留学]

4-2. 精神科の臨床留学って本当に実現可能なのだろうか?

最初に調べてみたのは、確かドイツへの臨床留学の可能性だったように思う。私が研修した当時の日本の精神医学は、アメリカではなくドイツの精神医学を礎としていたため、ドイツの医学に対する憧れがあったのだと思う。世間は狭いもので(It’s a small world!)、少し調べてみると極めて身近にドイツで研究留学を経験された先輩がおられることが分かり、さらにさらに、数年前にお世話になった他科の指導医が、実はドイツで臨床研修を受けた経験をお持ちだということも知った。お話を伺わない手はない。お願いして時間をいただき、いろいろと教えていただいた。ドイツに国際電話をかけ、なんだか難しげな話を楽しそうにされている先生は、私の憧れそのものだった。その先生からの情報では、“日本の医師免許はドイツでそのまま通用するので、言葉の問題さえなければすぐにドイツの医者になれる可能性がある”とのことだった。本当か?(確認は現在に至るまでとっていない。興味のある方はご自分で)しかしドイツでは講義も臨床も英語ではなくドイツ語で行われるのは当然だ。私はといえば、大学ではドイツ語の先生と喧嘩して教室から追い出されてしまい(実話。立派な先生だったので悪いのは私)、しかたなくフランス語を選択しており、学生時代に身につけた僅かばかりの知識は当然忘却の彼方だ。いい歳をしてドイツ語をゼロから始めるのは現実的ではない。深く考える前にこの選択肢は捨て去った。

その次に考えたのは、GP(General Practitioner)の国、イギリスだった。やはりこの国に研究留学をした先輩が数人おられたので、お話を伺い、某有名教育機関にご紹介いただけるというありがたいお話をいただいた。それで早速、慣れないEメールを使ってコンタクトを取ってみたのだが(Windows 3.1の時代だった)、先方からのお返事は次のようなものだった。“受け入れは可能、まずは研究から、学費を払っていただきます”と。それで学費がいくらなのか伺ってみたところ、当時のお金で年間300万円相当ということであった。背に腹は代えられないので、とりあえずお金を払って、イギリスに渡ってから考えるのも一つの手かもしれない、という気にもなったのだが、結局この選択肢も使わないことにした。

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